2012年6月29日金曜日

6月19日(火)第3回「お母さん版エネルギー基本計画」のご報告




6月19日に開催した第3回目の「お母さん版エネルギー基本計画」勉強会は、
あざみ野駅徒歩すぐの、山内地区センターで開催しました。
この日のテーマは、「2030年の電源構成比をどうしていくか」。
いままさに政府で話されていることを、自分たちの頭で理解して、
自分ごととして考えていくワークをしました。

「脱原発をいかに実現していくか」
あざみ野ぶんぶんの究極のテーマでもあるこの命題。
省エネ、節電、再生可能エネルギーを増やす。
これは誰もが望み実行しなければならないことですが、
「化石燃料を使い続ける」という現実も理解しなければなりません。
石油は産業や輸送に必要不可欠で、電化の部分でどう化石燃料の
依存率を下げていくか。また地球温暖化対策のためのCO2削減という
国際的な約束事も無視できないのです。

再生可能エネルギーの普及のための政策は、
先般施行されたFIT(再生可能エネルギー固定価格買い取り制度)や、
今後近いうちに実現するであろう電力の自由化、
立地規制の抜本見直しや系統への連携強化、
蓄電や高効率機器、スマートグリッド技術等の技術開発の推進、
など、さまざまな施策が今後進んでいきます。

政策が進んでいく一方で、市民にもできることはたくさんあります。
太陽光発電を家庭に設置する、
グリーン電力証書を買う、
グリーン電力のアイテムを利用する、
市民発電所に出資をする、
自然エネルギーを推進する首長・議員を支援する、
……などなど。

エネルギーは、わたしたちの暮らしに密接につながっています。
参加者それぞれが「わたしが暮らす2050年」をイメージし、
2030年の電源構成比を念頭におき、どんな社会や経済が実現できるか、
そのために自分が何をすべきかを考えました。

笑いあり、涙あり、共感あり、時に反発心(?)もあった
3回の勉強会。とても充実した、濃い時間でした。

2012年6月22日金曜日

キタハラの連載情報<顔の見えるエネルギー ロコ・エネの種をまこう>


掲載以降、なかなかの反響の記事があります。
東京都武蔵小金井市の「雨デモ風デモハウス」。
太陽の光と熱、雨水、風を電気に変えずにエネルギーとしてそのまま
取り込み、人のカラダに快適な空気環境をつくっていく。
その家は、小金井市の市民活動の拠点でもあり、カフェとしても大人気。
排水は敷地内で浄化して、ビオトープでは希少種も生息するほど。

街における建築家の役割とは……?


第34回:自然エネルギーは電気に変えず直接使う
「エクセルギーハウス」理論で夏涼しく冬温かく。
小金井市の雨デモ風デモハウス
http://theearthnews.jp/#!/contents/1445

エアコンでの冷房は、熱交換で冷えた空気を送ることで、
部屋を涼しくします。気流が直接カラダに当たるので、
カラダが冷え、乾燥することもあります。
雨デモ風デモハウスでは、気流による冷暖房ではなく、
天井・床・壁の「面」の温度を調整し、
カラダからの熱の移動を利用して快適な室内空気環境をつくります。

雨デモ風デモハウスは、地域コミュニティの拠点でもあり、
最先端のエコ住宅の実証施設でもあります。
ぜひぶんぶんでもツアーをしたい! と盛り上がっています。

2012年6月15日金曜日

勉強会第3回目は6/19(火)、山内地区センターで!!




お母さん版エネルギー基本計画、第3回目は、いよいよ最終回です。
初回は「未来予想図をつくろう」をテーマに、エネルギー需要とGDPの
相関関係と、人口動態、それからわたしたちが生きたい2050年の未来に向かって
どういまから動いていくのかを考え、課題をみつけました。

2回目は「ミクロとマクロをつなごう」をテーマに、世界のエネルギー情勢と
国内産業、それから家庭のエネルギーについて考えました。

ここで出てきた「横の軸」と「縦の軸」の視点をつなげて、
いよいよ本論、第3回目ではいよいよ「エネルギー基本計画」をつくります。

「原発を今後どうしていくのか」が一つの重要な争点になります。
一方で、脱化石燃料、省CO2を両立していかなければなりません。
再生可能エネルギーを増やしていくのは前提ですが、どんなタイムスパンで、
どのように増やしていけるのでしょう?
そして、いまの電力構造を変えるために市民ができることはいったい……??

いままで考えてきた縦軸と横軸を使って、地域や生活者の視点で
「わたしたちのエネルギー基本計画」をつくります。


さて、わたしたちあざみ野ぶんぶんプロジェクトの実行委員では、
この3回のプログラムと、皆さんからのご意見をもとに、
「お母さん版エネルギー基本計画」を冊子にまとめ、
何らかの形で発表していきます。
詳細はまた決まり次第発表いたします。


<ご案内>
第3回:「エネルギーの構成を考えよう」
日時:6月19日(火)10:00~12:00

場所:山内地区センター(あざみ野駅徒歩3分)
参加費:1000円
定員:20名

お問い合わせ、お申し込み先
azaminobunbun@gmail.com
ソワ店頭でも承ります。
045-904-1286


あざみ野ぶんぶんプロジェクトでは、お母さん=考え行動する生活者、と定義しています。
お母さんに限らず、この地域に暮らすすべての生活者のご参加を歓迎します。

お母さん版エネルギー基本計画について、
facebookページでエネルギーに関する情報を掲載しています。こちらをご確認ください。
https://www.facebook.com/momenergypolicy


 + + +

「お母さん版エネルギー基本計画」は3回連続の講座です。
エネルギーの基本を学ぶ勉強会でありながら、
実は自分自身に向き合い、どう未来に対して参画していくのかを
問う場でもあったりします。第1回、第2回に参加していなくても大丈夫。
過去の資料をお渡しするとともに、最初に前回の振り返りをおこないますので、
気楽にご参加くださいね!
6/19(火)、山内地区センターでお待ちしております!!

2012年6月14日木曜日

「お母さん版エネルギー基本計画」のワークシートです。

タイトル
「お母さん版エネルギー基本計画」のワークシートです。

第1回「未来予想図をつくろう!」
https://docs.google.com/open?id=0B532CLryu1sfWHdhVm5pUWVpaVE

横軸の年表には、自分の生まれた年、年齢、子どものいる人は子どもの生まれた年と年齢を書く。
2011年を軸に、
・日本の人口推移
・日本のGDP
・電力需要
のイメージグラフをつくってみましょう。
また、2050年に、自分がどんな生活を送っているのか、理想の未来を、できるだけ具体的に思い描いてみましょう。



第2回「我が家のエネルギー基本計画をつくろう!」
https://docs.google.com/open?id=0B532CLryu1sfTEtwdjI0S3dEV00

電気、ガス、石油・ガソリンなど、エネルギーを使っている器具・機器を書き出してみよう。
その中で、自分のなかで
・絶対に必要なもの
・現状のまま増やしもしないし減らしもできないもの
・減らせるもの
・なくせるもの
を書き出してみよう。
また、自分でつくれそうなもの、エネルギーを代えられそうなものを考えてみよう。


第2回宿題「ミクロトマクロをつなげるシート」
https://docs.google.com/open?id=0B532CLryu1sfZWRWd1VqbzJNSjg
2011年の自分を軸に、
自分の「エネルギーシフトをしたい!」という思いや行動を、
どれだけ周りの人に伝え、影響を与えていけるのかの、イメージをつくってみよう。
自分の得意分野や、自分の能力が最も生きる方法は何かも考えてみよう。


pdfをダウンロードして、ご活用ください。

2012年6月8日金曜日

5月22日(火)第1回「お母さん版エネルギー基本計画」のご報告




第2回目の「お母さん版エネルギー基本計画」勉強会は、山内地区センター
で開催しました。この日は9名の参加で、じっくりと話し合うことができました。

この日のテーマは「ミクロとマクロをつなげる」視点です。

まずは、世界のエネルギー事情について、キタハラからレクチャーしました。
有限な化石燃料・石油の可採年数や、エネルギーセキュリティの問題、
電源別電力供給構成の比較、日本のエネルギー自給率の推移、
CO2排出量と日本の産業のかかわり、家庭のエネルギー消費量の推移と
家庭の用途別エネルギー消費の推移などについて、お伝えしました。

特に皆さんにとって衝撃だったのは、家庭のエネルギー消費にしめる
冷房の割合はわずか2%に満たないこと。
暖房と給湯で家庭のエネルギーの6割をしめることがわかり、
となると、わざわざ太陽のエネルギーを電気に変えなくても、
熱としてそのまま利用すればいいんじゃないの? という発見が。

その後のワークでは、「我が家のエネルギー基本計画をつくってみよう」
をテーマに、各家庭のエネルギー使用機器をすべてリストアップして、
「絶対に必要なモノ」「減らせるもの」「代えられるもの」「なくせるもの」
を割り出してみました。
2グループにわかれてディスカッション。その中から出たのは意外な意見……

「ズボンプレッサーは絶対に必要」「いや寝押しで十分」
「ドライヤーはなきゃ無理」「テレビだけはなくせない」「炊飯器は必要」
「いやうちは土鍋で十分」など、「これはなくせる!」と一致する
意見はほとんどなく、人によって必要なものがまったく異なることでした。

ここは、ライフスタイルや価値観がそれぞれ現れる場面であり、
誰もが「我慢の省エネ」ではない生き方を求めていることが明白となり、
みんなで「おもしろいねえ」と笑い合いました。


もう一つ、宿題を出したのは、「ミクロとマクロをつなげるシート」です。
自分が粛々と家庭内で省エネや創エネをしていくのは自由だけれど、
仲間を増やしていかなければ広がらない。
その手法は? またどうやったら周りに影響を与えられるのか、
自分の能力を最大限に生かして、得意分野で目的を達成する、
そのためにどうやったらいいのかを、各自で考えていこう、というのが宿題です。

実はこのワーク、自分自身を見つめ、自分がどう生きたいか、
どんな未来を子どもたちに残していきたいかのビジョンを描いていく
プロセスでもあります。

次回、参加者の皆さんからお話を聞くのがすごく楽しみです。

2012年6月1日金曜日

キタハラの連載情報<顔の見えるエネルギー ロコ・エネの種をまこう>


ジアスニュースの連載では、水俣病の苦難の歴史から、いまは環境首都として、
日本随一の環境政策で地域の再生に取り組む水俣市をレポートしています。

「ミナマタ」と聞いて思い浮かべるイメージは? みなさんどうでしょう。
公害による環境汚染、水俣病で苦しむ患者たち、長年の差別と偏見、それとも……?

かつて公害で苦しんだ水俣市が、いま再び「ミナマタ」として注目を集めています。
水俣病の負の歴史を乗り越え、プラスの資産に転じていこうと、
日本で最も環境に配慮したまちとして、昨年日本初の「環境首都」に選ばれました。


第35回:環境首都・ミナマタ出身であることを誇りにしたい
水俣病の傷、「もやい直し」で地域の再生モデルに
http://theearthnews.jp/#!/contents/1446


放射能と有機水銀は違うし、汚染が浄化されるまでのタイムスパンも異なります。
でも、「ミナマタ」の再生に「フクシマ」の未来を重ねてしまうのは
わたしだけではないと思います。
あえてこの記事では「フクシマ」の単語は書きませんでしたが、福島県から
多数の視察が水俣を訪れていると、担当の方からお聞きしました。

実は、この4月でジアスニュースの連載は一段落しました。
それでも、「ローカル・エネルギー」はキタハラのテーマとして、
今後も追いかけ続けていこうと思います。
まだ紹介していない記事もありますので、今後もぶんぶんメルマガでは
日本各地の情報をお届けしていきますね。