2011年12月30日金曜日

2011年、「あの日、あのとき、未来が変わったね」


2011年がいよいよ暮れようとしています。今年を振り返る時に、東日本大震災で津波に呑まれてゆく沿岸の町、そして東電福島第一原発の爆発事故の映像は、私たちの記憶と身体に深く刻まれているのを感じます。
あの日を境に、何かが変わってしまった――
日本全体が喪に服するような雰囲気のなか、今年の世相を表す感じは「絆」でした。

西に逃れる母子あれば、東に向かう父ありて。
被災地を支援しようと動きは、有象無象に。被災地で肉体を使って汗流し瓦礫を撤去する人、自分のありったけの心を義援金に託す人、私たちの町でチャリティーのマーケットを開催してかの地に送る人。
あざみ野周辺でもさまざまなアクションが起こっていました。

私たちあざみ野ぶんぶんプロジェクトでは、未来志向で足下の世界を変えていくために、エネルギーシフトを現実のものととらえ、自分たちの地域でできることを学ぶ活動を続けてきました。毎月1回の勉強会を企画し実行していくのは決してラクではありませんでしたが、地域の方々の心強い応援もあり、知る喜び、学ぶ楽しさを感じ、かけがえの仲間を得た記念すべき1年でもありました。

あの日、絶望と不安に襲われ、涙した私たち。
その後もうっすらとフレッシュな放射能に覆われた暮らしは、見通しは決して明るくはないのですが、一方で、地域にいる大切な仲間たちの存在に気づき、悪いことだけではない、むしろ希望を感じることが多かったのも事実です。

遠い将来、2011年を振り返った時に、「あの日、あの時、未来が変わったね」。
いつの日かそう語り、子どもたちがまた次の世代を産み育むのを見届ける日を夢見て、また来年も、元気に活動して参ります。


2011年、あざみ野ぶんぶんプロジェクトが始動した年。
みなさん1年間ありがとうございました。


2011年12月26日月曜日

映画『地球にやさしい生活』って、どんな映画?


117日(火)に、藤が丘駅前のイタリアンレストラン「ナチュラーレ・ボーノ」で上映をする映画「地球にやさしい生活」。
ニューヨークの5番街に暮らす家族が、「環境にまったく影響を与えない」生活を目指し、1年間の期限つきで、様々な取り組みを行います。

「ノー・インパクト・マン」ことコリン・ビーヴァン一家の「究極のノーインパクト・生活」とは?……

(1)電車も車もエレベーターも使わない
(2)食べ物は全て青空市場で買いゴミを出さない
(3)コーヒーは飲まない、外食はしない
(4)生ゴミはミミズを飼って土に戻す!
(5)レンタル菜園で野菜を栽培!
(6)電気を使わない! 冷蔵庫も洗濯機も使わない。
(7)ちょっとだけ太陽電池を取り入れてブログは更新

全米で話題沸騰、批判も賞賛も注目も浴びたビーヴァン一家の1年間。
笑って泣けて、最後は自分の生活を考える、気軽な映画です。


この映画についての紹介文を、ジアス・ニュースと、森ノオトで執筆しています。
ぜひこちらもご覧くださいね。

http://theearthnews.jp/#!/contents/1227
http://morinooto.jp/manabi/library/post-193.html

2011年12月23日金曜日

森のカフェシネマ、始動します。第1回上映会は2012年1月17日(火)「地球にやさしい生活」。藤が丘のナチュラーレ・ボーノにて。





今年はドキュメンタリー映画の力を感じた1年でもありました。
私たちの心を動かした『ミツバチの羽音と地球の回転』はもちろん、話題となった『チェルノブイリ・ハート』、『100,000年後の安全』、『幸せの経済学』、『セヴァンの地球の治し方』、現在公開中の『第4の革命』など、核やエネルギー、放射能汚染、オルタナティブな暮らしや価値観などを提案するドキュメンタリー映画が次々と公開されました。

東京まで足を運んでこういった映画を観るのもいいけれども、でも、地元で仲間たちと観たいよね……
そんな思いから、地元飲食店の定休日を利用して、環境や食、エネルギーに関するドキュメンタリー映画の自主上映会企画を立ち上げました。
キタハラが編集長を務める青葉台のエコメディア「森ノオト」の連動企画で、名付けて「森のカフェシネマ」です。

1回目は2012117日(火)、藤が丘の地産地消イタリアンレストラン「ナチュラーレ・ボーノ」の植木真店長のご協力を得て、究極の節電ムービー『地球にやさしい生活』の上映会を開催します。
この映画は、ニューヨークの五番街に暮らす家族が、1年間という期限付きで「地球に負荷をかけない」暮らしを実験してみる、というもの。1年後、実験の成果は……

料金は1ドリンクつきで1500円。
映画の上映は92分、映画終了後30分間、参加者同士で感想をシェアする時間を設けます。
飲食店のゆったりしたスペースで、思い思いにくつろぎながら、映画をお楽しみください。

日時:2012117日(火)
午前の部 10:00-12:00(お子様連れ可能上映会です)
午後の部 14:00-16:00
夜間の部 20:00-22:00
ご予約はナチュラーレ・ボーノ(TEL045-978-0035)まで。
11:30-15:00、及び16:30-17:30の時間帯のお電話はできるだけお避けください)

上映会についての詳細情報は、森ノオト
お問い合わせは森ノオトのメールでも受け付けます。

2011年12月21日水曜日

お母さんのための上映会、お子様連れ可能の会場をご用意します。


2/7の「六ヶ所村ラプソディー」「ヒバクシャ」の上映会では、「お母さんのための特別上映会」も企画しております。

前回の「ミツバチの羽音と地球の回転」上映会では、1歳半以上はアートフォーラムでの託児つき、かつ1歳半前までのお子様は親子鑑賞室での鑑賞が可能という条件でしたが、それを上回る親子連れの方々がお越しくださって、かなりお詰めいただいたり、映画はご遠慮いただいて鎌仲監督の講演会だけ参加される方など、非常に多くの「お母さん」たちの反応がありました。

「核」「エネルギー」「子どもたちの未来」が一直線でつながっている鎌仲監督の映画。お母さんたちの関心が高いのは当然かもしれませんね。

また、アートフォーラムは小さなお子様がいらっしゃる方でも、託児や、一緒に参加することができる環境が用意されているものの、まだ小さい子どもを預けるのが不安……という方がいるのも理解できます。
ただ、一般の鑑賞者の方は、静かな環境で落ちついて映画を観たい方も多いため、お子様連れの方は、一般鑑賞席とはわけて、お席をご用意することがベターであると、わたしたちも考えています。

2/7の上映会では、これまで通りアートフォーラムでの託児利用をご提案し、レクチャールームでの親子鑑賞室を設けておりますが、そのほかに、お子様と一緒に遊びながらゆったりと鑑賞ができる「お母さんのための特別上映会」を企画いたしました。

小さな子どもがいるお母さん同士、子どもが泣いても、笑っても、大きな声を出してもお互い様。みんなでお互いの環境をシェアし合いながら、それぞれのペースで、大切な映画を共有していただける、そんな機会です。

一般上映とは上映順が逆となります。ご確認のうえ、お申し込みください。


お母さんのための特別上映会(要予約)
同一料金で未就学児までのお子さま連れ可能の上映会です!
『ヒバクシャ 世界の終わりに』27日(火)開場940 上映10001200
『六ヶ所村ラプソディー』27日(火)開場1310 上映13301530
場所:アートフォーラムあざみ野2階セミナールーム(各回定員30名)

前売・ご予約:あざみ野ぶんぶんプロジェクト
TEL:080-4625−4338(10:00~18:00)

2011年12月17日土曜日

チラシ配布、告知のご協力をお願いします!


前回の「ミツバチの羽音と地球の回転」上映会で、650名もの方々に足を運んでいただけたことは、わたしたちあざみ野ぶんぶんプロジェクトのメンバーにとって、たいへん大きな励みになり、また、勇気づけられました。
これだけ多くの方に来ていただけたのは、ひとえに、地域のたくさんのお店や個人の方々の応援があってのことです。
心より感謝申し上げます。

さて、2/7の「六ヶ所村ラプソディー」「ヒバクシャ」の上映につきましても、一人でも多くの方々に映画をお届けするために、やはり、多くの力が必要です。
チラシの配布、告知に協力してくださる個人・店舗を募集いたします。

チラシは1万部印刷し、現在、たまプラーザのオーガニックカフェ・ソワ[礎・波]で、ぶんぶん飛び立つのを待機しています。
ぜひ、ご近所のお店に、お届けいただけませんでしょうか?

なお、チラシの配布にご協力してくださったお店につきましては、当ブログでリスト化し、情報を公開いたします。

皆様方のご協力を心よりお待ちしております!


前売・ご予約:あざみ野ぶんぶんプロジェクト
TEL:080-4625−4338(10:00~18:00)

2011年12月16日金曜日

2月7日(火)、「六ヶ所村ラプソディー」と「ヒバクシャ」の上映会を開催します。





あざみ野ぶんぶんプロジェクト、ついにやります!


昨年630日・71日にあざみ野で、持続可能な未来を志向する祝島とスウェーデンの人々を描いた映画「ミツバチの羽音と地球の回転」上映と鎌仲ひとみ監督講演会を企画し、650名もの方に足を運んでいただきました。そして、多くの方々の「鎌仲監督のほかの作品を観たい!」という声に後押しされ、201227日(火)に、鎌仲監督の前作「六ヶ所村ラプソディー」と、鎌仲監督のデビュー作「ヒバクシャ」を上映することになりました。

社会旋風を巻き起こした「六ヶ所村ラプソディー」(2006年)は、日本の原子力産業の要・使用済み核燃料処理工場がある青森県六ヶ所村を舞台に、賛成・反対・容認それぞれの立場の人々を一つの映画で追いかけています。

2003年の「ヒバクシャ」は、湾岸戦争時に使用された劣化ウラン弾が原因と考えられる白血病やがんに苦しむ子どもたちの姿を通して、イラク、アメリカ、広島と、現代を生きる「ヒバクシャ」の声を聴き、核の本質をあぶり出した作品です。

この2作品を、ぜひ、この地域に暮らす人々と共有し、そして確認したい。
「いま、ここ、あざみ野からのエネルギーシフトを!」


(上映情報)
『六ヶ所村ラプソディー』 27日(火)開場940 上映10001200
『ヒバクシャ 世界の終わりに』 27日(火)開場1310 上映13301530
各回とも上映終了後に鎌仲ひとみ監督のビデオメッセージを上映予定(約30分)

会場:アートフォーラムあざみ野 1階レクチャールーム(各回定員194名)
227-0012 横浜市青葉区あざみ野南1-17-3 東急田園都市線、横浜市営地下鉄線「あざみ野」駅より徒歩5
できるだけ公共交通機関をご利用ください。駐車場は予約制(有料)です。 
託児あり(1歳半~未就学児)要予約(TEL:045-910-5724)、有料、要登録。利用日の1カ月前から3日前の17時まで受付。
親子室での鑑賞可。1歳半まで各回先着5組、事前にご予約ください。

料金 1作品1000円 2作品共通鑑賞割引1800


同時開催!
お母さんのための特別上映会(要予約)
同一料金で未就学児までのお子さま連れ可能の上映会です!
『ヒバクシャ 世界の終わりに』27日(火)開場940 上映10001200
『六ヶ所村ラプソディー』27日(火)開場1310 上映13301530
場所:アートフォーラムあざみ野2階セミナールーム(各回定員30名)

前売・ご予約:あざみ野ぶんぶんプロジェクト
TEL:080-4625−4338(10:00~18:00)

前売券販売店
オーガニックカフェ・ソワ[礎・波] 横浜市青葉区美しが丘5-1-5-110 第3吉春ビル 
10:00〜21:00 火曜定休(たまプラーザ駅徒歩3分) TEL045-904-1286
スペースナナ 横浜市青葉区あざみ野1-21-11  TEL045-482-6717
11:00〜18:00 月・火曜定休(あざみ野駅徒歩6分)
ウィズの森 横浜市青葉区さつきが丘5-1 TEL045-979-1122
10:00〜18:00 水曜定休(青葉台駅徒歩10分)

2011年12月9日金曜日

2011年、あなたが「始めたこと」、教えてください。


2011年、わたしたちの周りでは、新しいことを「始めた」人がおおぜいいました。

・デモに行った。
・署名をした。
・毎日土鍋でごはんを炊くようになった。
・銀行の口座を城南信用金庫に映した。
・アンペアダウンをした。
・仕事以外の創作活動をするようになった。
・料理教室を始めた。
・カフェのスタッフになった。
・仕事を始めてみようと思った。
Facebookを始めた。
・自炊してみた。
・家族で対話をしてみた。
・政治家に電話してみた。

………震災や原発事故を機に、自分のできることから、生活を変え、学び、知り、行動を起こした、そんな声を多く聞きます。

2011年に始めたことを集めてみたら、何か、素敵なアクションの芽が見つかるんじゃないか、と思いました。

311のメモリアル・デーに、考えたい。

あの日を機に、わたし、変わったよ。

そんな声を集めたいと思っています。


311を機に始めたこと、教えていただけませんか?


ぜひ、聞かせてください。

2011年12月5日月曜日

2012年最初のぶんぶん勉強会、ゲストは青葉区・緑区の前衆議院議員・福田峰之さんです!


2012年最初のぶんぶん勉強会(第6回)は、青葉区・緑区の前衆議院議員・福田峰之さんをお招きし、「エネルギーシフトの市民参加のマトリクスをつくろう!」をテーマにディスカッションを行います。

福田さんは9月に開催された「原発今こそ考えよう」のコーディネーターを務め、衆議院議員の河野太郎さん、元東芝の格納容器設計者の後藤政志さん、Think the Earth Project理事長の水野誠一さんという豪華論者の議論をまとめ上げました。元横浜市議会議員で、その後衆議院議員になった経験から、地方行政と国政を知り、「政治を動かしていくためにはどうしたらいいのか」をたいへんよくご存知です。

例えば、私たちで市民風車をつくりたい。
自由に自然エネルギーを選びたい。
学校給食の放射能測定についての基準を知りたい。
そう思った時に、誰に、どう相談すればよいのでしょう。国政の分野? 市政? 県政? ……どの行政が関わるのか、私たちは意外と知りません。また、これらの要望を実現するためには、どんな法律が必要になるのでしょう。

皆さんから出た疑問、質問を、福田さんに率直に質問し、それをマトリクスに落とし込んでみましょう。
「エネルギーシフトへの市民参加の仕方」が一目でわかるような図を、みんなで完成させませんか?

6回あざみ野ぶんぶん勉強会
日時:2012124日(火) 10:0012:00
場所:アートフォーラムあざみ野 セミナールーム3
参加費:1000
定員:20

申し込みはこのメルマガのアドレス
までお願いいたします。
満席になった場合はブログでご報告します。



2011年12月2日金曜日

第5回ぶんぶん勉強会、おひさまエネルギーファンドの永田光美さんの講演



1129日(火)、第5回ぶんぶん勉強会では、おひさまエネルギーファンドの募集・広報担当の永田光美さんによる「エネシフ時代の新しいお金の使い方」を開催しました。
永田さんは元々外資系金融会社で働いていたキャリアウーマンで、「日本の金融機関が変わらないと、日本のエネルギーも変わらないよね」と感じていたころ、ISEP(環境エネルギー政策研究所)の飯田哲也さんに請われておひさまファンドに入社しました。

海に囲まれた森林国の日本は、自然エネルギーのポテンシャルが高く、地域マーケットがたくさんある、と永田さん。雇用創出により地域活性化も見込める自然エネルギー事業は、今後の成長分野であると言います。

おひさまファンドは、マーケットでのファンドとは違い、市民が直接自然エネルギー事業に出資するのが特徴。「100%お金が見える投資」です。これまで南信州一帯で行ってきた太陽光発電への市民出資の事業は、いまでは日本初の小水力発電への市民出資など、活動の幅が徐々に広がり、全国的な注目を集めています。

永田さんのお話を受け、参加者たちは「自然エネルギー事業は市民の合意形成が大切だとわかった」「市民ファンドは共感や応援から始まる。お金=信用、信頼という、金融の原点だと思った」などの声が寄せられました。

永田さん、たいへんご多忙ななか、ありがとうございました。
また、この講演については、森ノオトでも掲載予定です。より詳しく内容をお伝えします。