2011年10月31日月曜日

10/24エネシフ議員・山崎誠さんとの勉強会のご報告 その1

10月24日に、横浜市青葉区・緑区選出の衆議院議員・山崎誠さんとの
勉強会を開催しました。あざみ野ぶんぶん勉強会としては4回目。
地元の政治家で、原発震災以前から脱原発のために行動していた山崎さんと、
市民ができるエネルギーシフトについて、語り合いました。

当日、会場となった山内地区センターには、おおぜいの方が足を運んでくださって、
熱気ムンムン! 第1部は、ぶんぶんキタハラが山崎さんにインタビューする形で
「山崎さんってどんな人? どんな政治家?」を聞き出していきました。

山崎さんは元サラリーマン。建設会社の熊谷組、プラント会社の日揮を経て、
2006年に横浜市議会議員に初当選しました。
1年間の市議生活の中で、自然の中で子どもがのびのびと遊ぶプレイパークへの
予算をとるなど、環境、子ども、福祉、ITなどの分野で活躍されました。
また、森の中で遊ぶ喜びを子どもたちに伝えるとともに、水源の森を
保全することの大切さをうったえ、「森のつみき広場」などのイベントを開催。
環境、福祉、子どもなどを大切にする山崎さんの政治姿勢は市議時代から発揮されています。

2009年8月、政権交代選挙で衆議院議員に初当選。
「日本の政治はまだ高度経済成長時代をつくっていく流れ。
それでも市民は幸せになっているとは言えない。どこかでシフトしていかなければ」
と、人と人のつながり、環境を大切にする思いから、環境政策を担当。
昨年名古屋で開催されたCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)や、
山口県・祝島での上関原発反対運動へのヒアリングや国会での質問に立つなど、
3.11以前から「生物多様性を大切にすること」「脱原発」を言っていた
「民主党内でもごく少数派」だったと言います。

さて、3.11を経て、市民が多く声を上げるようになってきましたが、
政治は変わったのでしょうか? その問いに山崎さんは
「残念ながら、政治も経済も電力業界も、びっくりするほど変わっていない」と……。
国政の壁は厚く現実の重さを痛感させられる日々だそうです。

3.11を経て、山崎さん流「ニッポンの直し方」として、5つの提案をいただきました。
1) 自然共生社会へ、地球を大切に生きる
2) 物質的な豊かさから心の豊かさへ
3) 新しい公共、市民の力で社会を動かす
4) 地球の幸せなくして日本の幸せはない
5) 100年後に責任を持つ政治
これには参加者みんな、うんうんとうなずいていました。

2011年10月28日金曜日

顔の見えるエネルギー ロコ・エネの種をまこうより、小出裕章さんインタビュー


キタハラは8月、研究生活のほとんどを反原発活動に捧げてきた不屈の研究者・
京都大学原子炉研究所の小出裕章先生を取材しました。

小出先生は、「原発は、差別の象徴」といい、原発は即刻全廃すべきだし、
今すぐに止めても日本は困らない」と断言します。
「私はどんなことがあっても原子力だけはやってはいけないと思っている人間です。
福島原発事故は言葉にできないほど無念で、どうしたらいいかわからずに
立ちすくんでいます……」。講演の端々で無念さをにじませる小出先生。
改めて現実を見直すと、楽観できる要素はない、それに気づいて愕然としました。

小出裕章さんインタビュー ▼
http://theearthnews.jp/#!/contents/1189

2011年10月24日月曜日

映画「第四の革命 エネルギー・デモクラシー」


キタハラは先日、世界で躍進する自然エネルギー産業の可能性を探った
ドイツのドキュメンタリー映画『第四の革命 エネルギー・デモクラシー』の
カール・A・フェヒナー監督のインタビューをしました。
2010年にドイツで公開されるやいなや20万人を動員した本作では、
政治と経済とエネルギーの癒着と腐敗、硬直化を鮮明にあぶり出し、
一方で自然エネルギーにビジネスチャンスと発展の活路を見出す
ドイツやアメリカ、デンマーク、そして新興国である中国や
バングラデシュのグラミン銀行、アフリカ・マリの人々を生き生きと描き出します。
いまの日本の状況が決して特殊なわけではなく、徐々に起こりつつある変化の
可能性をどう引き出し、盛り上げてゆくのか……。
農業革命、産業革命、情報革命に次ぐ『第四の革命』。
革命前夜の日本で、エネルギーの未来を決めるのは私たち自身にほかなりません。

『第四の革命 エネルギー・デモクラシー』公式サイトはこちら
www.4revo.org/

2011年10月21日金曜日

顔の見えるエネルギー ロコ・エネの種をまこうより、後藤政志さんインタビュー


先のシンポジウムでもあざみ野にお越しくださった、元東芝の格納容器設計者
後藤政志さん。7月下旬にインタビューした内容が公開されています。
後藤さんは、「過酷事故を確実に回避する術を持たず、安全哲学が不在の
原発の存在は受忍できるものではない」と、原発に対してはとても厳しい
意見をお持ちです。確実に安全であることを証明できない、
そしていったん事故が起これば、取り返しのつかない汚染をもたらす、と。

原発はこれまで、大規模で安定供給ができるエネルギーと言われて
喧伝されてきましたが、実は今回の原発事故でも明らかになったように、
「大規模に不安定になる」電源でもあります。
完璧な事故対策よりもエネルギーシフトの方が、はるかに容易で、
コストも安いはずなのに、と後藤さん。
そんな後藤さんが、今後の展望について、希望をもって語ってくださいました。

後藤政志さんインタビュー ▼
http://theearthnews.jp/#!/contents/1187

2011年10月17日月曜日

【再掲】第4回ぶんぶん勉強会は10/24に開催。エネシフ議員・山崎誠さんがゲストです!





























































映画『ミツバチの羽音と地球の回転』上映会(7/1・午前の部)に足を運んでくださって、
鎌仲監督のトークの際に監督にご紹介を受けた、青葉区選出の衆議院議員・山崎誠さん。
山崎さんは原発震災前から何度も祝島に足を運び、脱原発を掲げ、
持続可能なエネルギー社会のために活動をしてこられました。
環境政策に詳しく、現在は経済産業委員会として、エネルギー改革の本丸に
関わっている、まさに「エネシフ議員」として活躍しています。

第4回目の勉強会では、「市民がどのようにエネルギー政策に関与していくか」をテーマに、
国のエネルギー政策の変遷や、市民がいかに政治の世界にコミットして、
意見を伝え、エネルギーシフトを実現していけばよいのか、
わたしたちにできることについて、学びたいと考えています。

私たちの日々の暮らしと、政治の世界がどうつながっているのか。
今後、中央集権的・大規模集中型エネルギーから、
地方分権的・小規模分散型で、再生可能な循環型のエネルギー社会に
シフトしていくために、わたしたちは何ができるのでしょうか。
山崎さんに率直に質問し、提案し、議論をし、一緒に考えてみませんか。

あざみ野ぶんぶんプロジェクトは、政治信条に関してはニュートラルで、
特定の政党や団体を支援・応援しているわけではありません。
しかし、政治とエネルギーと私たちの生活が直結している以上、
政治家の方とコミットしていくこと、議論すること、意見を伝えていくことに
対して、消極的ではない立場でありたいと考えています。
これまでエネルギーの問題に関して、どこか難しく、遠いことと感じ、
また政治を遠ざけてきたことに対する反省の気持ちを持っています。
今後もできるだけいろんな方のご意見をお聞きし、議論や談話の場を
持ちたいと考えております。

第4回あざみ野ぶんぶん勉強会
日時:10月24日(月) 10:00~12:00
場所:山内地区センター 集会ホールB
参加費:1000円
定員:20名

申し込みはこのメルマガのアドレス
までお願いいたします。
満席になった場合はブログでご報告します。

2011年10月14日金曜日

河野太郎さん、後藤政志さん、水野誠一さんらと語り合いました!


9月18日、青葉区のNPO法人Waveよこはま、社団法人ウィズダム教育研究所が
主催するシンポジウム「原発今こそ考えよう 市民が拓く日本の未来地域の未来」が
開催されました。あざみ野ぶんぶんからはキタハラが司会進行役として、
ほかのメンバーがスタッフとして参加しました。

日本の原子力政策を「トイレのない家」と称して、核燃料サイクル計画について
見直しを訴えてきた衆議院議員の河野太郎さん、元東芝で格納容器を設計
してきた技術者で、事故後は事故解説などで活躍する後藤政志さん、
元西武百貨店社長、参議院議員、そして現在は市民活動家としても知られる
異色の経歴の持ち主・水野誠一さんをお招きしての討論会。
会場の皆さんとも議論をしていただけるよう、ふせんに質問や意見を書いて
もらい、それを集めてパネリストに疑問を投げかける形式の、
まさに「市民が考えるための」シンポジウムになりました。

当日の様子は、Ustreamのアーカイブがありますので、
行かれなかった方はぜひこちらをご覧下さい。

また、森ノオトなどでも、レポートを予定しております。お楽しみに。

2011年10月10日月曜日

第3回ぶんぶん勉強会(9/27)では、鷺沼発電所の見学に行きました!


あざみ野ぶんぶん勉強会の第3回目は外部講師をお招きし、さらに外を歩きました。
テーマは「都市にある未利用の自然エネルギー・マイクロ水力発電を知ろう」。
講師は、東京電力の子会社で小水力発電事業を手がける東京発電株式会社の
マイクロ水力グループ・富澤晃さんと、濱田督子さんです。

「水力発電ってどんなイメージですか?」という富澤さんの問いに、
昔ながらの水車か、大規模なダムか、参加者の中で意見が分かれました。
どちらも発電には違いないのですが、小水力発電の場合は、電気をつくるために
わざわざ自然を開発してインフラをつくるのではなく、水道事業や農業用水など
ある目的のためにすでにつくられているインフラの一部を活用し、そこを借りて
発電をさせてもらう、という発電形式であると富澤さん。
これにはみんな「へえ~」と納得しました。
また、水の流量と落差によって発電電力量や効率が変わる仕組み、
どのような水の条件があると小水力発電の開発に適しているのかなど、
基本的なレクチャーのあと、私たちの拠点であるあざみ野から飛び出して、
2駅渋谷よりの鷺沼駅まで向かいました。

鷺沼駅から徒歩5分ほどの場所にある川崎市水道局の鷺沼発電所は、
鷺沼配水池の自然流下による落差を利用したマイクロ水力発電所です。
発電能力は90kWで、年間発生電力量は55万kWh。一般家庭の約160軒分の電力を賄います。
東京発電ではこれを全量売電して、売電収入を得ているとのこと。

発電所は普段はなかなか見学することのできない施設ですが、
詳しい解説のおかげで、参加者からの質問もたいへん活発で盛り上がり、
とてもよい機会になりました。

それにしても、都市部で、こんなに近所に、自然エネルギーの発電所が
あるなんて驚き……ですよね。身近でエネルギーがつくれるということを知れば、
エネルギーシフトへの関心も自ずと高まってくるのではないか……と思いました。

改めて、東京発電の富澤さん、濱田さん、川崎市水道局の職員の皆さんに
お礼を申し上げます。

東京発電HP



2011年10月7日金曜日

9/16 ネットワークミーティングの報告


震災後にアクションを起こした地域のお母さんグループとの
ネットワークミーティングを開きました。
参加者は私たちあざみ野ぶんぶんプロジェクトを含むチームから7名。

team gomokuは5月、震災後ガチガチに心身をこわばらせたお母さん向けのワークショップ「おやこのゆるみじかん」や、6月にチェルノブイリ救援・中部の河田昌東さんの講演会を開催してきました。team ondaは7月に野呂美加さんの講演会を主催しました。
会場を提供してくださったあざみ野のスペースナナからも1名。スペースナナでも5月に藤田祐幸さんを招いて「原発のない未来を考える」講演会や、チャリティーイベントを開催しています。いずれもアクティブなお母さんたちです。

はじめに所属チームごとに分かれてグループワークをしました。
これまでの活動を通して感じたこと、各チームの得意分野や興味範囲、今後の展開などについて話し合い発表していただきました。
活動を通じて「仲間や地域のつながり」や「やればできるという思い」、それに「今の世の中を生きて行く覚悟」など、みなさん得たものは大きかったようです。

今後は「整体で福島や関東圏ママの心身をゆるめたい」「交流や情報交換の場となるコミュニティショップをつくりたい」など、グループや個人の得意分野を生かしたビジョンを話してくれました。

その後は「私たちが望む未来とはなんだろう」というテーマで、ひとりずつ発表しました。
・時間や手間をかけることを見直し、日本本来の良さを考えたい。
・何かあったら助け合える、人と人とがつながりを大切にできる社会。
・人も社会も調和が取れ、お互いを受容許容できる世の中に。
・「吾唯足知(=我、ただ足るを知る)」ということを知るべき。
・ エネルギーも、給食かお弁当かさえも、いつの間にか選べない社会になっていた。私は選びたい。
など、みなさん真剣に語ってくださいました。

私たちが望む未来像を描き、そこに向かうには今何をすべきなのか、というポジティブな話し合いができました。
参加したみなさんからは、「ぼんやりと頭の中で思っていたことを書き出すことで明確にできてよかった」「未来のビジョンを持つことは大事」といった感想をいただきました。

ポジティブで様々な得意分野を持つこの地域のお母さんたちに、私たちも刺激を受けました。この出会いとつながりを大切に、今後一緒にできることがあればお互い協力していきたいと思います。

(文:中島美穂 写真:松山ちかこ)




2011年10月4日火曜日

第4回ぶんぶん勉強会は10/24に開催します

第4回のぶんぶん勉強会の企画が決まりました。
青葉区選出の衆議院議員で、エネシフ議員として活躍中の山崎誠さんをお呼びし、「市民がどのようにエネルギー政策に関与していくか」をテーマに、政治の世界とのコミットの仕方を学び、知るための議論をしたいと考えます。




中央集権的・大規模集中型エネルギーから、地方分権的・小規模分散型エネルギー、有機的な循環を壊さないエネルギー社会をつくっていくために、わたしたちは何ができるのか、どんな選択肢があるのか、どうアンテナを張っていけばいいのでしょうか。
地方政治を経験し、その後国政を見てきた山崎さんに、率直に質問し、意見を伝えてみましょう。




山崎さんは原発震災前から何度も祝島に足を運び、持続可能なエネルギー社会のために活動をしてこられました。日本各地の自然エネルギーの先端値への視察や、森林管理と保全についてもたいへん造詣の深い方です。

あざみ野ぶんぶんプロジェクトは、政治信条に関してはニュートラルで、
特定の政党や団体を支援・応援しているわけではありません。

しかし、政治とエネルギーと私たちの生活が直結している以上、
政治家の方とコミットしていくこと、議論すること、意見を伝えていくことに
対して、消極的ではない立場でありたいと考えています。

これまでエネルギーの問題に関して、どこか難しく、遠いことと感じ、
また政治を遠ざけてきたことに対する反省の気持ちを持っています。
今後もできるだけいろんな方のご意見をお聞きし、議論や談話の場を
持ちたいと考えております。

日時:10月24日(月)10:00〜12:00
場所:山内地区センター 集会ホールB
参加費:1000円
定員:20名

お問合せ、お申し込みは
azaminobunbun@gmail.com
までお願いいたします。